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世の中に接客業は数あれど、ボーイとしてキャバクラで働く以上に礼儀やマナーを身につけられる場は他にありません。
なぜならばキャバクラは、他に類を見ない特殊な接客業だからです。
キャバクラでは、お客さんにお出しするお酒やフードに、暴利ともいえる高額な値付けをして提供しています。

本来なら誰も納得しないはずのその金額がまかり通っているのには、歴とした理由があります。
キャバクラが本当に提供しているものは、お酒やフードではなく、サービスそのものを売り物にしているからです。
つまりキャバクラは接客そのものを売る、究極の接客業といえます。

敬語をきちんと使い分けることができるようになる

「接客」を売り物にし、お客さんに心から満足していただくためには、ひとかけらでも失礼があってはいけません。
そのため言葉遣いや立ち居振る舞いに関しては、かなり厳しく教育されることになるのです。
またお客さんに対してだけでなく、先輩のボーイや店長に対しても敬語で話す必要があります。

ともすると忘れられがちですが、元々ナイトワーク業界は体育会系も真っ青になる程の強烈な縦社会です。
上司からの命令には絶対服従。
失礼な口の利き方など持っての外という世界です。
そうした厳しい環境でお仕事をしていれば、尊敬語と謙譲語、丁寧語を正しく使い分けられるようになります。

こうした敬語の使い分けは、大企業の社員でもよく間違える程難しいものですが、ボーイであれば身についていて当然のスキルです。
また正しい言葉遣いを身につけておくことは、これからの人生においても大変有益なことといえます。

働きながらお酒のマナーが自然と身につく

キャバクラで身につく礼儀作法は、正しい言葉遣いだけではありません。
最近では習得することが難しくなってしまった、お酒の席での作法も身につけられるのです。
例えばお客さんにお出しするお酒のグラスに水滴が付いていたら、必ず拭き取るといった基本的なことから、お酒を作るときのマドラーの使い方といった、少しマニアックなものまで、全てを習得することができます。

また1本でも吸い殻が捨てられたり、少しでも氷が減っていたら、すぐに灰皿やペールを交換するといった、お客さんがリラックスして会話を楽しむために不可欠な心遣いまで身についてしまうのです。
世界中のどこを探しても、お給料をもらいながら、実践的な礼儀作法を身につけられる職場は、キャバクラ以外にないと断言できます。

包み隠さずに全てをお話しします。
ボーイの仕事はかなりキツイ上に、デメリットもたくさんある過酷なお仕事です。
毎日深夜まで働きづめで、大量のお酒を飲まされることもあります。
先輩ボーイやキャバ嬢から、かなりキツイことをいわれ、精神的に磨り減ることもあるでしょう。
しかし、ほんの少し考え方を変えれば、これらのデメリットは実はこの上ないメリットであることに気づくはずです。

体力的にも精神的にも大変だけど忍耐力がつく

冒頭でも申し上げましたが、ボーイのお仕事は色々な意味で辛いものといえます。
毎日真夜中までお店で働き、ときには帰宅時間が明け方になることも珍しくはありません。
「お店が終わる頃に始発が動いていたからタクシー代が浮いて助かった」なんていうシャレにもならないことは日常茶飯事です。

また上司や先輩から無茶振りをされることが多い上に、下っ端ボーイには拒否権が全くありません。
キャバクラは強烈な縦社会ですので、上司の命令は絶対です。
またお店の売上を支えるキャバ嬢にも頭が上がりません。

そしてキャバ嬢は仕事で溜め込んだストレスを、八つ当たりという形でボーイにぶつけてきます。
その勢いは凄まじく、ボーイを人間だと思っていないのではないかという程の強さで当たり散らすキャバ嬢も珍しくはないのです。
しかし、一見デメリットにしか思えないこれらの仕打ちには、大きなメリットが隠されています。

こうした環境で揉まれていると、2徹、3徹程度なら物ともしない強靭な体力と、ちょっとやそっとのことでは揺るぎもしない、精神的なタフさが宿るようになるのです。
キャバクラで一人前に仕事をこなせるようになれば、どこでどんな仕事をしたとしても成功することは間違いありません。

仕事の幅が広い分、知識も増える

キャバクラは基本的に人手不足ですので、ボーイが担当するお仕事の内容は大変幅広いです。
接客やオーダー取り、配膳はもちろんのこと、返ってきた食器のウォッシャー業務に店内やトイレの掃除、備品の買い出し、キャバ嬢の付け回しや管理にキャッシャー業務など、まだまだまたくさんのお仕事が控えています。
実際にそのあまりの忙しさから、ボーイを辞めてしまう人は後を絶ちません。

しかしそこで安易に嫌なことばかりと思わず、少し目先を変えてみましょう。
普通の企業に勤めていたら、これだけ多彩な業務を経験することは絶対にできないでしょう。
お仕事の幅が広いということは、決して辛いということとイコールではありません。
キャバクラの業務を通じて、人の何倍もの経験を積むことができ、より多くの知識を蓄えられるということなのです。

キャバクラは、本当にたくさんのお客様が訪れる大人の社交場です。
フリーターや普通のサラリーマンの方もいれば、政財界の大物と呼ばれるような人物や芸能人、スポーツ選手といった著名人まで、様々なバックボーンを持った方々が遊びに来ます。

これだけ多様な方と、直接お話しをする機会があるお仕事は、ちょっと他では見かけません。
この記事では、普通に生活していても、出会うことがないであろうお客様とのコミュニケーションから生まれる、大きなメリットについてご紹介します。

多種多様なお客様と接するうちに社交性が身につく

どんな接客業であっても、たくさんのお客様を接客することになるので、コミュニケーション能力が磨かれます。
しかしキャバクラでボーイをしていれば、もうワンランク上の「社交性が磨かれる」ということはご存知でしたでしょうか。
キャバクラは本当に不思議な空間です。

普通のサラリーマンを接客している隣で、普通に生活していても出会う機会がないような大企業の経営者を接客することもあります。
人の社交性というものは、今まで出会った人の幅の広さに応じて洗練されていくものです。

成功談や苦労話が聞ける

キャバクラではキャバ嬢だけが、お客様を接客すると思われがちですが、実はボーイもお客様のお相手をします。
大抵はヘルプのキャバ嬢が空くまでの繋ぎですが、お客様の中にはキャバ嬢ではなく気に入ったボーイと話したがる方もいます。
そういう機会に恵まれたら、思い切って色々な質問をしてみましょう。

いい感じに酔いが回ってくると、楽しげに自分のお仕事のことや、今までの人生で培った考え方を披露してくれることでしょう。
こうしたお話を聞くことで、様々なお客様の人生を擬似的に体験でき、自分が成長する糧に変えることができるのです。

将来につながる貴重な人脈

そうして語り合っている内に、自然とお客様と仲良くなり、ボーイであるあなたと話をするために来店してくれるようになります。
そうした結びつきが増えてくると、そのボーイを中心とした人脈が形成されていくのです。
こうしたお酒の席で培った人脈は、大変強固なものになります。

そのため、将来独立してキャバクラのオーナーになろうと思い立ったり、何か事業を始めようとしたときに、強力なバックアップを期待することができるのです。
こうした深い人脈をつくれることも、ボーイのお仕事の醍醐味といえるでしょう。

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